2021-11-03

クリエーター予算交渉のコツ【円滑に仕事を依頼する方法】

クリエイティブな仕事を依頼する際に必ず発生する予算交渉、限られた予算内で仕事を振らなければならない。

しかし、あまり予算がない。。そんな事は多々あります。

クリエーターへの予算交渉は、クオリティに直結してきます。

頭ごなしに予算を押し付けてもいい結果は得られません。

そんな中で、円滑にかつ気持ちよく仕事を受けてもらえる交渉術をご紹介いたします。

僕は普段、映像広告業界で、プロダクションマネージャー兼クリエーターとして、両方の仕事に関わっています。

僕が現場で培ったスキルなので、実戦で使えるものかなと思います!

クリエーターへの予算交渉のコツ

相手にこちらが譲歩してくれたと思わせる

これはどういう意味かというと、人は好意をもらったらそれを返さなければいけなと思ってしまいます。

その心理を使います。

例えば、予算30万円で依頼しないといけない。

しかし、それは相場を見て、とても少ない。

いきなりMAX予算の30万円でお願いした場合、相手は必ず「それでは少ないので、もう少し予算が欲しい」と言ってくるでしょう。

しかし、もうこれ以上は上げれない。

こうなってくると、頭ごなしに30万円で押し切るしかありません。

そうではなく、最初に20万円でお願いする。最初はふざけてるの?と思われかもです。笑

しかし、これから挽回します。

相手から「予算をもう少し欲しい」と言われたら、すかさず「そうですよね。。僕も少ないと思いつつただ予算が限られているので。。」と相手へ共感を示します。

「でも、なんとか各所調整して少しでも確保してみます!」と少し時を置きます。

「なんとか各所調整して+7万は確保できました。これでなんとかお願いできますでしょうか、、?」

ここで大事なのは、相手にこちらが+7万円譲歩してくれたと思わせることです。

譲歩してもらったら、こちらも譲歩しなければと人間の心理が働きます。

それでも、念のため少しは余裕を見てきます。

ここで、承諾してくれると思いますが、これでも厳しい場合、もう一度同じことを+3万でします。

いきなりMAXを伝えて、「これ以上は上げられません。」より

「なんとか各所色々調整してMAXの金額でお願いしたい」とでは、相手からの印象は全然違います。

また、誠意を持って相手に伝えることも大事です!

メールで記録を残しつつ、電話でもフォローをします。

どうしても、活字だけだとこちらの感情が伝わりずらいので。

 

事後に予算交渉できる余地があるものは全て合算して予算交渉する

事前に予算を伝えて行わないものもあります。

スタジオ代やポスプロ費は、全て終わってから請求を交渉します。

その時の予算交渉のコツですが、

人は、野菜が数百円上がる事は敏感に反応するのに、数百万円の買い物時の数万のオプションは平気でつけたりします。

いきなりすみません。何言ってるの?って感じですよね。笑

数百万まできたら端数の金額なんて別に変わらないでしょ。

この心理を使います。

額が大きくなればなるほど、端数の金額が大きくなります。

本来、数万は大金なはずなのに、金額が大きくなれば、それを気にしなくなる。

不思議ですよね。笑

もし、スタジオを複数日借りているなら、全ての日数合算して、これだけ下げて請求額を調整して欲しい。と交渉します。

合算した方が額が大きくなって、端数の金額も大きくなるからです。

 

普段の雑談が交渉のカギを握る

雑談のコツ

普段の何気ない雑談で相手からの印象を上げておいて損はないです。

定期的にお願いする方は、色々雑談する機会も多くなりますよね。

人は自分の話を聞いてもらえる時、お金をもらう時と同じくらい、脳の報酬系のホルモンが分泌されるそうです。

なので、雑談でお金を与えるくらいに人を喜ばせることができるんですね。笑

僕が一番よく使うのは、相手の過去はどんなものだったかを聞く。

人は少なからず、今までどんな道を歩んできたかは必ずあると思います。

また、出身地、過去にした仕事、プライベートなど、自分との共通点をなるべく多く探して話のネタにしましょう。

人は自分と似た人を好きになります。

礼儀を尽くす

この世でコスパの良いものは読書と礼儀だと思ってます。

1人では生きていけないので、誰かに可愛がられ・また誰かを可愛がる

贔屓してもらえれば、交渉もスムーズに行えますし、この人の言う事なら聞いてやってもいいと思わせたら勝ちです。

その時に礼儀は必要になってきます。

人間、感情的な生き物なので、その部分は大きいです。

小手先の交渉術より人間の本質を見たいですね。

お世辞を使う

お世辞の効果は絶大です。

お世辞を言う時は、相手が周りからどう見られたいかを探ります。

そして、「私は、あなたのことはこう見えてますよ!!」と伝えてみてください。

人はお世辞と分かっていも気分が良くなります。笑

まとめ

今回は、交渉についてまとめてみました。

よく面接では、「私は会社の潤滑油に〜」とよく聞きますが、プロダクションマネージャーはクリエイティブの潤滑油。

各方面への手配・調整は目に見えにくい部分で、大変さがわかりにくいですよね。笑

この記事は、依頼する側目線なので、依頼を受ける側の交渉術や意見など、あればぜひ教えていただきたいです!

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