premiereからMAに必要なOMFデータの書き出し方とナレーション収録
映像制作において、最後の工程であるMAに必要なOMFデータの書き出し方について紹介します。
撮影、編集などが終わった後、いよいよ完成に向けての最終工程です。
書き出し時の注意点なども解説するので参考にしてくださいね。
table of contents
MAとは
MAとは、Multi Audioの略で、オーディオに関わる部分の調整をすることです。
映像の編集などを行う、ポストプロダクションのMAルームで作業を行います。
具体的には、BGMやSEを使用媒体に合わせて音のレベルを合わせたり、各オーディオそれぞれの聴感(バランス)を整えたりします。
また、MAでナレーションの収録を行ったりもします。
ナレーションの収録についても、あとでその内容も合わせて紹介しますね。
Premiere ProからOMFデータの書き出し方
MAを実際に作業する人をミキサーさんと呼んだりします。
そのミキサーさんが作業に使うデータがOMFです。
OMFの書き出し手順
Premiere Proのメニューバーから書き出しを選択
ファイル→書き出し→OMFを選択してください。
各項目を設定
- OMFタイトル (任意のもので大丈夫です。最終のムービーのファイル名とリンクした名前だと分かりやすい。)
- サンプルレート→4800(デフォルトのまま。)
- サンプルビット数→16(デフォルトのまま。)
- ファイル→オーディオ埋め込み
- レンダリング→オーディオファイルをトリミング
- 予備フレーム→60
- パンを含める→チェックを入れる
ファイルをオーディを埋め込みにしておくと、OMFデータにオーディオデータが埋め込まれるので、それぞれのオーディオデータを個別で送る必要がなくなります。
予備フレームは、もし尺感が変わった際に対応できるように、少し余白を作ります。
60フレームあれば十分だと思います。
保存先を設定
任意の保村先を選択してください。
書き出し終了
書出後にポップアップが表示されます。
そこにエラーの記載がなければ無事に書き出し完了です。
もし、エラー表示があれば、そこに記載されている該当の素材を見てみましょう。
エラー内容も記載されているので、修正してもう一度書き出し直します。
MAの予約方法
MAを行うMAルームの予約です。
MAはポストプロダクションで行います。
MAルームのあるポスプロのリンクを貼っておきますね。(他にもまだあるので検索してみてください。)
単価はどこも大体2万~3万/1hの価格になります。
価格は予約時に確認してください!
また、ナレーション収録なしで音の調整だけでしたらOMFを渡して、遠隔でも作業してもらえるので、立ち合いなしでお任せでも作業可能です。
MA前に準備すること
・MAの予約
ポスプロにMAの予約をしましょう。
・OMFデータを事前に送る
事前にOMFデータを送っておくと、ミキサーさんが準備しやすいので、遅くとも前日までにはOMFデータを送っておきましょう。
・ナレーション原稿を作成
紙媒体でナレーション原稿を印刷しておきましょう。
MA時にディレクターやミキサー、ナレーター、クライアントなどの渡します。
・ガイドムービとナレーション原稿を送る。
OMFデータは、音のみのデータなので、mp4のムービーも別で送ります。
MA時にそれをガイドにナレーションをはめ込んでいきます。
また、事前に各所にナレーション原稿のデータも渡しておきましょう。
・ProResデータの準備
こちらは、なくても大丈夫ですが、もしMA終了と同時に納品する場合は準備しておきましょう。
最終のProResに、MIXしたオーディオデータを反映させれば納品となります。
一度持ち帰る場合はなくて大丈夫です。
・MAルームに持っていくデータを準備
各所データは事前に送りますが、念のためデータも現場に持ち込みます。
OMFデータ・最終ガイドムービーのmp4・ナレーション原稿・プロレズデータなど、USBやHDDにコピーして持っていきます。
・飲み物やお菓子
MA時の飲み物は事前に購入してMAに持って行きましょう。
ナレーターさんへのお水は必須ですね。
他にも、コーヒーや炭酸系もあると良いです。
お菓子は、長丁場になりそうな時は買って行ったりします。
こちらは、時と場合によりますが、飲み物は必ず買って行きます。
ナレーション収録
MAでは、ナレーションも収録することができます。
ナレーターさんがブースに入ってナレーションを撮り、それをミキサーさんが整えてくれます。
MA終了
MAで整えたオーディオやナレーションは、MIXデータなどと呼びます。
そのMIXデータを受け取るときは、全てが1つになったデータとBGMやナレーションなど、各バラバラになっているデータ両方もらうようにしておきましょう。
ないとは思いますが、ここから画の修正があり、タイミングなど変わってしまうと、もし1つになっているMIXデータの場合修正ができないことがあります。(この時点での修正は考えたくないですが、、、笑)
各バラバラのMIXデータだとタイミングの修正など、比較的対応しやすいです。
以上で、OMFの書き出しやMAのことに関してのことは、網羅して書いたつもりです。
もし分からないことがありましたら、ツイッターやコメントで聞いてください。
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