After Effectsエクスプレッションの使い方
今回はAfter Effectsのエクスプレッションの使い方やエクスプレッションを使った方が良い事例をご紹介します。
エクスプレッションを使用する方は、ある程度After Effectsに慣れている方だと思います。
エクスプレッションを使うことで作業を効率化できます。
単純なオペレーションは、エクスプレッションで制御して効率化し、クオリティに関わる部分に多く時間を費やしましょう!
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エクスプレッションとは?
エクスプレッションとは、プログラミング言語でアニメーションを制御することを言います。
使用するプログラミング言語は、JavaScriptという機械言語です。
webサイトなどを制作するときにも使ったりもしますよね。
通常アニメーションさせる時は、キーフレームでアニメーションさせると思います。
キーフレームだと大変なアニメーションをプログラミング言語を使うことによって、楽にアニメーションさせることができます。
エクスプレッションを使った方が良いアニメーションとは?
僕はキーフレームでアニメーションさせるものとエクスプレッションでアニメーションさせるものを使い分けています。
エクスプレッションで制御するもの
単純な動きなもの。
繰り返しアニメーションさせたいもの。
動きをランダムにしたいもの。
それ以外は、キーフレームでアニメーションさせます。
やはり、アニメーションはアナログにキーフレーム使用した方が、細かい調整をしやすいです。(僕が完全にJavaScriptをマスターすれば変わってくるかもですが、、笑)
例えば、エクスプレッションを使うアニメーションとして、
文字がランダムに点滅するアニメーションを付けたいとします。
エクスプレッション制御でない場合
不透明度のキーフレームを0%・100%を打って行き、キーフレームを停止にしければいけません。
または、レイヤーをカッティングして、間を開けてまた同じレイヤーを持ってこなければいけませんよね。
1レイヤーだけならそこまで苦ではないですが、これが数十レイヤーある時は地獄です。。笑
そもそも、単純なオペレーティングに時間を費やすのは、あまり得策ではないですよね。
クリエーターでしたら、ちゃんと時間をかけてクオリティを上げないといけない箇所に時間を掛けたいものです!
エクスプレッションの事例
上記の事例をエクスプレッションを使って、実際に作業してみたい思います。
Sookichiという文字をランダムにパラパラと点滅させます。
この動画は全てエクスプレッションでアニメーションさせています。(一部、エクスプレッションの制御のためにキーフレームは使用しています。)
余談になりますが、この文字のパラパラの応用編としてマトリックスのこういった表現ができますよね。
パラパラの文字にグローなどのエフェクトや動きを加えます
この辺のチュートリアルは、たくさんYouTubeに上がっているので、興味がある方は検索してみてください!
少し古い映像ですが、近未来的な表現をしたい時は参考にしたりします。
すみません。話が逸れてしまいました。笑
早速エクスプレッショの実際の使い方について解説して行きます!
エクスプレッションをかける方法
該当するレイヤーをアニメーションさせたいプロパティを開いてください。
そのプロパティのストップウォッチをoption 又は Altを押しながらクリックしてください。
すると、タイムラインに文字が出てくると思います。
そこに、プログラミング言語を打つとアニメーションさせることができます。
させたいアニメーションによって、プログラミング言語が変わります。
エクスプレッションの掛け方は全て共通です。
下記で実際にエクスプレッション制御します!
After Effectsで文字をエクスプレッションで点滅する方法
点滅させたい文字をコンポジションに配置する
僕はIllustratorでテキストを仕込んで、それをAfter Effectsに読み込みをしました。
After Effectsのテキストレイヤーでも同じことなので、そちらでも大丈夫です。
ここでのポイントは、点滅させる文字ごとに別々のレイヤーになっていることです。
僕は、一文字ごとに違う点滅をさせたかったので、レイヤーは文字ごとに分けました。
もし、一文で同じ点滅で良い場合は、一文を1つのレイヤーにまとめちゃって大丈夫です。
不透明度にエクスプレッションを使う
一定の間隔でチカチカ点滅させる方法
まず最初に上記アニメーションのSという文字のエクスプレッション の付け方です!
レイヤーの不透明度のプロパティを開きましょう!
不透明度のストップウォッチをoption 又は Altを押しながらクリックしてください。
その文字をMath.round(Math.sin(time*20)*100)*100に変えてください。
すると、このように文字がチカチカと点滅すると思います。
もし、点滅の速さを変えたい時は、time*20の数字部分を変えます。
数字を小さくすると、点滅が遅くなります!
違う点滅の方法一覧
一定の間隔でふわっと点滅させる方法
今度はoの文字をふわっと点滅させてみます!
もしふわっと点滅させたい場合は、プログラミング言語を変えます。
先ほどと同じく、不透明度にエクスプレッションを開いてください。
そこの文字に今度はMath.sin(time*10) * 100;をコピペします。
すると、このように、文字がふわっと点滅します。
もし、点滅の調整をしたい場合
最後の*100の部分は不透明度の最大の値です。
上記の場合は最大100%まで不透明度が上がります。
また、点滅の速度の調整は、time*10の数字部分を調整してください。
数字を増やしていくと、点滅の速度が上がります。
蛍光灯のようにチカチカ点滅させる方法
次のoの文字は蛍光灯のようにチカチカとランダムに文字を点滅させてみます!
不透明度のエクスプレッション をrandom(0, 100);に変えてみてください。
すると、このように不透明度が0%~100%の間でランダムに変化して行きます。
もし、完全に消えたくないなど、微調整したい時は、この数値をいじってください。
例えば、random(50, 100);にすると、50%~100%の間をランダムにチカチカと点滅します。
緩急をつけてふわっと点滅させる方法
今度はkの文字を少し緩急を持たせて、ふわっと文字を点滅させてみます!
不透明度のエクスプレッションをMath.abs(100*Math.sin(time*Math.PI*1));にしてください。
すると、このように緩急を持ってふわっと点滅させることができます。
秒数ごとにチカチカ点滅させる方法
今度はiの文字を1秒ごとに等間隔に点滅させてみます!
不透明度のエクスプレッションを(time & 1) * 100;にします。
すると、このように等間隔に点滅します。
もし、点滅する秒数を変えたい場合、time&1の数字部分を調整ください。
その数字ごとに点滅するようになります。
任意の箇所をふわっと点滅させる方法
今度はcの文字を任意の箇所にふわっと点滅させてみます!
不透明度のエクスプレッションに
var a = Math.abs(time – nearestKey(time).time); easeOut(a, 0, .1, 100, 0);を入れてください。
このままだと何も点滅しないので、不透明度のキーフレームを点滅させたい箇所に入れてください。(数値は100%のままいじらなくて大丈夫です。)
そうすると、このようにキーフレームの箇所で点滅するようになります!
もし、点滅の強弱を調整したい場合、easeOut(a, 0, .1, 100, 0)の100の部分をMAXの不透明度の数値に変更してください。
ランダムにチカチカ点滅させる方法
今度はhの文字をランダムにチカチカ点滅させてみます!
不透明度のエクスプレッションをMath.floor(random(2)) * 100;にしてみてください。
そうすると、このようにランダムにチカチカするように点滅します!
もし、チカチカの強弱を調整したい場合は
*100の部分が最大の不透明度なので、この部分を小さくすると点滅が弱くなります。
だんだんと点滅の速度を落とす方法
今度はiをだんだん点滅の速度を落としてみます!
まず、新規ヌルを作成します。
そのヌルにエフェクトからスライダー制御というエフェクトを掛けてください。
次に点滅させたいレイヤの不透明度のエクスプレッションを作成します。
上記、作成したエクスプレッションのグルグルマーク(ピックウイップ)をヌルのスライダー制御のエフェクトプロパティに紐付けます。(レイヤーの中にあるエフェクトプロパティです!)
そして、スライダー制御のキーフレームで点滅開始を100、点滅終了を0にしてください。
そうするとこのように、oに近づくにつれて、点滅の速度が遅くなります。
もし、点滅の具合を調整したい場合
スライダー制御のキーフレームの数値をいじってみてください。
スライダー制御は、マイナスの値も入力できるので、もっと大袈裟に点滅を遅くしたい場合、0ではなくマイナスの値を使うと調整することができます!
点滅の強弱を調整したい場合は、*100の部分をいじってください。
この数字はMAXの不透明度の値なので、50に落とすとMAX50の不透明度で点滅のアニメーションになります。
以上で、After Effectsでエクスプレッショの掛け方と実際の文字をエクスプレッションでアニメーションさせるために必要なことは終わりです!
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いろいろな分野のクリエーター さんとお話しできればと思っています!
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